ドセタキセルとリンパ浮腫

14日(日曜日)は、お店を休み「つくばピンクリボンフェスティバル」に参加しました。

いや~、つくばピンクリボンの活動は医師・コメディカル・患者・家族と多様な方が参加され、

よくオーガナイズされています。婦人科がん患者としては感心しきり。でも、みなさんも

10年以上をかけて積み上げてきたとか。いろいろ教えていただかなければ、と思いました。

 

フェスでは指導的立場のセラピストによる講義もありました。講義からはたくさんの事を

学びましたが、中でも印象に残ったのが、ドセタキセルによるリンパ浮腫について・・・

 

タキサン系の抗がん剤がリンパ浮腫の発症リスク要因と言われますが、なかでもドセタキセルは

発症頻度が高く、性質も厄介だそうです。

特に時間が経ってから現れる浮腫みとこわばり・・・関節は拘縮し“グー”が握れないほどになり、

皮膚はかた~~~く「強皮症(皮膚が硬く強張る膠原病の一種)のよう」な状態になるのだそうです。

とくに手の指の関節がこう縮しようものなら、手作業が非常に困難になりQOLがた落ち  ><

こうなるとドレナージやマッサージでほぐすのは至難の業!

 

でも、だいじょうぶ!!

・・・だいじょうぶ、って???

早いうちに対処すれば、関節が拘縮や皮膚の硬化をコントロールでき、QOLの急降下を

防げるそうです。ですから、ドセタキセルを使った方は、このことを念頭に、関節のこわばり

などを感じたときは早めに主治医や形成(整形?リハ?)のドクターに相談することが

大切だそうです。

 

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ここで念を押したいのは、私はドセタキセルによる治療をやめろ、とは申しておりません。

はっきり言います。私はタキサン系抗がん剤のおかげで生き延びることができました。

そして、ドクターは、いろいろな要素を総合勘案して抗がん剤を選定しています。

 

ですから、いたずらに出るか出ないかわからない浮腫 をおそれて抗がん剤治療を止める

ことはしないでください。

 

ただ、浮腫の初期症状が現れたときは、主治医にしっかりと相談してくださいね。