ウィーン物語7ブレイクが一番重要?

今回バラエティに富んだプレゼンやセッションを
聞いて大変に勉強になりました。しかし、本当に
実りが多かったのはコーヒーブレイクでいろいろな
方と直接お話したことではないか、と思います。

 

初日(28日)には、日本がんサポーティブケア学会
副理事長の佐伯先生が、日本人参加者の交流の場を
設けてくださいました。
医療者でもないのに「ウィーンだから」参加した私が
顔出してよいものかと思いましたが、一応出席させて
いただきました。

おもしろいですね。海外に来ているほうが不思議な
連帯感がわきます。おかげさまで、神奈川・京都・
神戸・静岡・筑波・沖縄の先生方と知り合うことが
できました。

「ウィーンだから参加した」*ウィーン訪問は毎日の厳しい
研究と仕事の集大成 
というのが私だけではなかったこと
にも安心いたしました(笑)

 

イギリスのグループと、治療を終えてから社会に戻る
までの話をしていたら「治療後完全復帰前専門の
クリニック」をロンドンで開業しているという
看護師さんを紹介されました。

この時期の相談ごとはどちらかというと看護師
マターなので、日本でも看護師さんがそういう
クリニックを独立開業できたらよいなと思いました。
(オンコロジーDr.の負担減にもなる)

 

オーストラリアの看護師さんと弾性着衣の話をしたら、

あちらでは商品到着まで6週間またされることもざらだ
と伺いました。その方のおば様は上肢・下肢ともに
リンパ浮腫が出て大変な思いをされたとか。お店の
話をしたら、

「日本のリンパ浮腫患者をしっかりサポートしてね」
と励まされました(ガンバリマス)

ノルウェーの看護師さんは「秋に学会で日本にいくわ」

と声をかけられました。日本で再会すべく、メアドを

交換しました。

 

カナダや沖縄の看護師さんと「積極的治療終了を患者・家族に告げるとき」の話をしたときは、

セカンドオピニオン ショッピングや、代替療法へのシフト、患者家族の意向の対立などに話が及び、あっという

間に次のセッション開始時間に。「ブレイクの延長おねがい!!」と思いました(笑)

・・・そんなこんなで一番勉強になったのは、ブレイクの時に、コーヒー片手に
vis a visで交わした会話でした。
学会では情報発信・伝達のためのSNS活用法が盛んに論じられていましたが
そんな学会での一番の学びが「リアル・コミュニケーションの重要性」

なんというパラドックス(笑)!
 

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ブレイクではコーヒーの他に、オーストリア皇室御用達の名店ゲルストナー
のスウィーツも提供されました。

周囲をうかがって、思わず2ツ頬張りました(ナイショ)
こんなおいしいスウィーツつきですから、話もはずむ訳です。
学会はウィーンに限ります・・・?