世界卵巣がんデー

5月8日は世界卵巣がんデーそこでちょっと振り返り

 

写真は告知後約1ヶ月の洗礼式のものです。(2012年8月)

首周りにほとんど脂肪がないのがおわかりいただけますか?
手も脚もまさに「骨と皮だけ」筋と筋の間に皮膚がおっこちて
しまうくらい痩せていました。腹水をぬいたあとの体重は
39キロしかありませんでした。

 

診断時の状態はステージ3C、派手に腹膜播種をおこしており
写真でみると腹壁にびっしりと「フジツボ」のようにがんが
散らばっていたのを覚えています。
死を覚悟して洗礼式にのぞみました。

(右は神父様、祭服の下はTシャツ&ジーンズでした/笑)

 

卵巣がんは予後の悪いがんとして知られていますが、医療の進歩のおかげでこんな状態からでも元気になる人が
現実にいる、という事を知っていただきたいです。

 

いや~時々いらっしゃるのですよ。泣いて相談にこられる方が
*5年生存率が低い

←5年間患者をモニターし+統計処理をするため、入手できるのは最新でも2010年頃までに診断された
 患者のデータ。その後も治療方法は進歩している


*マスコミ報道やネット情報は悪いものばかり目につく
←「犬が人を噛んでもニュースにならないが、人が犬を噛んだらニュースになる」
(イギリスの新聞王、A.ハームズワース卿)
がんに罹ったが回復し社会に戻った人のニュースがなかなか目につかない理由は
今の世の中「犬が人を噛む」くらいに「普通」のことだから!
(スポーツ選手でもない限り)わざわざニュースにするまでもないのですよ。

 

それに対し、営利企業のマスコミは、儲けのためどうしても現代版椿姫とも
いうべき「エモい」ストーリーを探すから、天使になる事例が多くとりあげ
られるのね。(ぜ~んぜん内容が変わり映えしない2X時○テレビとか)

ついでに、なぜ民間療法の情報が目につくかというと、すごくお金を使って
広告宣伝している上、民間療法(のみ)で治ることは「人が犬を噛む」くらい
珍しいことだから

 

・・・という訳で、ネットや雑誌で目にする記事の内容が暗かったとしても

「ああ、人が犬を噛んだ事例ね」くらいに解釈し冷静になってほしいと思います。

もちろん、私も、まだまだ「がん」の治療がそう簡単なことではないことは

自覚していますし、「私」(卵巣がん3Cから完全寛解、無病状態を6年半継続)
という存在が他人様にどれほど希望を与えられるかはわからないけれど、
「進行卵巣がんからここまで回復する人がいる」ことを知ってほしいです。

 

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左は私が集めたティール・グッズ
ティールとは青と緑の中間で卵巣がんのキャンペーンリボンの色です。

自分にとって大切な色だから・・・と言い訳してついつい買ってしまいます。
また、お店の近くの八重洲地下街で¥1,000でトップス売っていたりするのよ~
(左の真ん中、ビジューつき)

とにかく、お仲間のQOL向上のために貢献できるようガンバリマス。
みなさまも、ティールカラー、よろしくネ。