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KuToo_復職への障害

「パンプスを履くにはどうしたらよいでしょうか?」
と、お客様からご質問を受けた。

このお客様、療養のために退職されたが、元気を回復したので
再就職を模索中。そこで想像もしなかった壁にぶつかった・・・
それがKuToo問題

リンパ浮腫で左右差がかなり出たうえ、足の甲もむくむので
既製のパンプスははけなくなった。そのため歩きやすい靴で
人材派遣会社に行ったら「そんな靴で面接には行けませんよ」と注意されたそう・・・

 

 私も似たような経験がある。

私は、抗がん剤の副作用でつま先がジンジン痺れるようになり、怖くてハイヒールがはけなく

なった。仕方なく、背が低いのにペタンコ靴をはくように。開業前は再就職も考えてエー
ジェントを頼ったことがあるが、日系のエージェントからは遠まわしに批判された。

 

という訳で、私には、職場でのヒール・パンプスの強制は「女性のがん患者は職場復帰するな!」
というのと
同義に感じられた。だって、現実にパンプス・ヒールがはけないのだもの!

 

厚労省は、盛んに「がん治療と仕事の両立支援」と声高に主張しているけれども
“KuToo問題が女性がん患者の社会復帰の障害になりうる”という実態をどれほど
把握しているのだろう?
(把握していたらあんな発言はしないだろうな)何だかユ~ウツになってきた・・・