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蜂窩織炎で17年後に悲劇?

つい最近、こんな気になる記事を読みました。

 

フェレットに咬まれた警察官が蜂窩織炎を発症し死亡

この警察官は、2002年、交番勤務時、通報を受けてフェレット
の捕獲を試み手を咬まれた。3カ月後に蜂窩織炎を発症

以後入退院を繰り返して治療を続けていたが、17年後の
今年1月
に41歳で死亡した。


公務遂行中の事故が元での早世、お気の毒としかいいようがありません。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。

しかし「本当にフェレットが原因なの?」
「本当に蜂窩織炎が死亡原因なの?」という疑問もわきました。
蜂窩織炎というのはもっと急性の病気だというイメージがあるからです。

そうしたら、日経メディカルにこんな記事を見つけました。


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以下、日経メディカルより抜粋

 

国立国際医療研究センター国際感染症センターの忽那賢志氏は、
「一般的に動物咬傷後に蜂窩織炎を来す場合、咬傷後数日で発症する。3カ月後に蜂窩織炎を
発症したことと、フェレットに咬まれたことにどのような関係があるのかが分からない」
咬まれてから17年後の死亡についても「あまり聞いたことはない」と話した。

(元の記事はコチラ

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リンパ浮腫の方は、蜂窩織炎発症のリスクが高いので心配になった方も多いでしょう。

しかし、警察官さんのケースは、何かほかにも特別な事情があったようにも推測されます。

ですから、蜂窩織炎を発症したからと言って、「私、もしかして17年後に死んじゃうの?」
と心配する必要はないと思われます。

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そうは言っても、動物に噛まれた時は、クリニックに行って皮膚を丁寧に洗浄して

もらいましょう。また、「蜂窩織炎かな?」と思われるときは病院にかかって

すぐに抗生剤を処方してもらいましょう。皮膚科のかかりつけ医を探しておくことを
お勧めします。