![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=880x1024:format=jpg/path/s76e72c9dd1ab447b/image/ia527daec5e24e42d/version/1574497245/image.jpg)
昨日、出勤中の電車の中でこんな政府広告をみかけました。
そして、失望とともに怒りがこみあげてきました。
「ああ、何もわかっちゃいない。」
本当に、膝がガックリ折れるかと思いました。
何が問題か?
上の漫画の中に一人も女性が登場しないことに気がつきましか?
たかが広報のなかの漫画というなかれ・・・
これは「治療と仕事の両立」しかもメインテーマは「がん」です。
(もちろん、脳卒中とか他の疾患も対象にはなっています。そして私はそのことには大賛成です。
でも、治療と仕事の両立のテーマがここ数年がんを中心に論じられ、国がんが中心となって
論じられてきたのは広く知られています。)
そしてがん患者の「仕事と治療の両立を考える」ときに女性の就労問題を抜き
にして語ることはできないはずなのです。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=823x1024:format=png/path/s76e72c9dd1ab447b/image/ida7d191c24f6229d/version/1574496895/image.png)
(新たにがんと診断された人の男女別、年齢別人数)
上記の表は、国立がん情報センターの“がん情報サービス”のサイトにアクセスし
罹患データのエクセル(47都道府県のデータ 2014-2015)コピペしてエクセル加工したものです。
元データは全年齢に渡っていますが、「就労」というテーマを考えるため、診断時年齢が20-59歳までを
抽出しました。
数字は、2015年にあらたに「がん」と診断された人の実数ですが、20歳ー55歳の新患は
女性のほうが多いことがお分かりいただけると思います。
1年間で15万人をこえる人が治療と仕事の両立の問題に新たに直面するのですが、
そのうち60%が女性なのです。
しかも、就労年齢のコア30-50歳では実に70%を女性が占めているのです。
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