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クラス2を注文したら1が届いた

「クラス2を注文したのに、クラス1と書いてありますが?」
お客様から、そんなお電話をいただきました。
そのお客様は圧迫力で迷っていらしたので、ご試着サンプルを
お送りし、受注後は何度も確認して送付したので、ちょっと
焦りました。ドキドキしながらお話するうちに理由が判明。
ホッとしつつも表示についてご説明が足りなかったことを反省!

 

実は、「クラス分類」には医療機器としての分類と圧迫圧の分類の
2種類があります。

 

医療機器としての分類は、薬機法(旧薬事法)に定めがあり、不具合の
生じた場合に人体に及ぼすリスクに応じて「一般医療機器(クラスI)」
「管理医療機器(クラスⅡ)」「高度管理医療機器(クラスIII,IV)」に
分けられています。(詳しくはコチラなど
弾性スリーブ・ストッキングは不具合があってもリスクがさほど大きくない
ため一般医療機器(クラスI) に分類されています。

一方、圧迫圧の分類は、皆さまごぞんじの通り、圧迫の強さにより
クラスI, II, III,( IV)と分かれています。
医療機器としての分類も、圧迫力の分類も同じく「クラス〇〇」
なのでややこしいですね。

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ところで、圧迫力のクラス分類にも思わぬ落とし穴が・・・

実はこの圧迫力のクラス分類、国により基準が異なるのです。

例えば30mmHgという圧迫力、ドイツ(RAL)基準だとクラスII

ですが、アメリカ基準だとクラスIの分類になります。

という訳で、圧迫力の“クラス〇”という表示は実はアテになりません。

箱のどこかには必ずmmHg や hPa, kPa による圧力表示がある
はずです。そちらも必ず確かめるようにして下さい。

 

*ご参考
左・中/リンパディーバスの箱書 圧迫力はクラスでなくmmHgで表示
右/ Mediの箱書 クラス分類にクラスI、 圧迫力にクラス2の表示