
10月はピンクリボン月間、乳がんに関連する
多くのイベント/セミナー/キャンペーンが展開されています。
でも、なぜこれほどの大キャンペーンが必要なのでしょう?
まず、乳がんは女性がん患者全体に占める割合が高い!
新規(2018年診断)女性がん患者の5人に一人は乳がんです。
婦人科がん(子宮頸癌、体がん、卵巣がんの合計)の2倍以上です!

更に困ったことに、乳がんは比較的若い患者が多いのです。
折れ線グラフは、新規患者数(全がん種、乳がん)を
年齢層別に示したものです。
女性のがん患者は35歳くらいから急に増えますが
乳がんには、特にその傾向が顕著です。
そして、全女性がん患者に占める乳がん患者の割合を
年齢層別にみていくと35歳~55歳、生産年齢のコアの
世代で特に乳がんの占める割合が高いことがわかります。

40歳から50歳にかけては、実に
新規女性がん患者の半分近くが
乳がん患者であることがわかります。

もっと驚いたことは、35~50歳の間は乳がんの
新規患者数と、男性の全がん種の新規患者数が同じ
くらいなのです。特に40~50歳では男性の全患者
よりも乳がん患者のほうが多くなっています!!
(下の表参照!黄色のコラムに注目 数字は2018年)
これらの分析から、乳がんが、30~60歳、わけても
35~50歳=女性が職場でも家庭でも最も忙しい時期の大きな脅威となっている、ということが言えると思います。今の時点で金額換算する方法を知りませんが、
乳がんが大きな経済的・社会的損失要因になっていると断言できます。

そんな乳がんも、早期発見すれば90%以上が
治る、そして受診率upにより死亡率が下がることが統計上裏付けられています。
ピンクリボン キャンペーンで啓蒙することがいかに大切か、わかりますネ!
SD; 国立がん研究センター 最新がん統計より
2018年の各該当データをコピペしエクセルで加工した
コメントをお書きください
くりりん (月曜日, 11 10月 2021 09:05)
素晴らしい統計をありがとうございます!
啓発活動の参考になります。
リンパレッツ店主 (月曜日, 11 10月 2021 19:45)
引用は自由です。是非啓発活動にお使いください。
もし、この記事が少しでも若年~熟女とその家族の悲劇をへらす
ことに貢献できれば幸いです。
ソースデータのリンク(最新がん統計のページ)
も貼りましたから、エクセルにちょっと心得の
ある方なら、グラフは簡単に再現ができますし
私が数字に手を加えていないことが検証できます。
ただ、引用するときに、できればリンパレッツの
名前を出していただければ幸いです。