弾性着衣を売るということ

弾性着衣を売る、ということはどういうことでしょうか？

それは、単純に「モノを売る」という事とは大きく違います。

自分の経験や医療者（医師・看護師・OT/PT)のアドバイスを
受けながら、お客様のニーズに一番あったものを一緒に
見つけるという作業です。

 

＊まず、病歴や、むくみの場所や状態、痛みの有無を質問

浮腫みの状態、皮膚の状態、痛みの有無、手術からの
経過期間、抗がん剤の種類などをうかがいます。
がん治療により生ずる浮腫みのすべてがリンパ浮腫とは
限らないからです。時には弾性着衣NGの場合もあります。
術後の自然なむくみ、抗がん剤の副作用、血栓などが
疑われる場合は、主治医または血管の専門医の受診を
お願いしています。すぐには売らない変なお店です。

指示書・診断書が出ている、諸事情からリンパ浮腫が推測される、その他、弾性着衣の効果が見込れ
かつ禁忌症状がないことが確認できれば次のステップに進みます。

 

＊計測し、数値のあてはまる商品を探す

ようやっと、スタート地点に立ちました。

 

 ＊お肌の状態や生地の質感、色の希望を伺う

生活の質向上の道具であり長く付合うもの、着けていて気持ち良いことが大切です。

 

＊少なくとも３種類くらいのサンプルを選び試着

カタログの数値だけでは商品との相性はわかりません。本当に体にあうか試着して
いただきます。当店のお客様「試着の意味がやっとわかった」という方多いです。

経験上、３着試すと約半数の方が、５着試すと９割以上の方が、ご自分のお身体や
ニーズにあった、満足できるお品物が見つかります。

しかし、指定の圧では一人での装着が無理な場合や、変形が激しく既製品では
あわない場合には先生とご相談し、代わりの方法（弾性包帯＋パッド等）
を探すこともいたします。
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まだ、終わりではありません。

 リンパ浮腫の方は、療養費還付（購入代金の７～８割の払戻し）受けることができます。
これが意外にトラブルも多い。原因は指示書の書き方や事務担当者の勘違いなど様々ですが
３～４万円還付が受けられないと痛い！
当店では、その場合、業者さんや病院さんと協力し、時には厚労省の担当部署にも
問い合わせて問題解決にあたります。
リンパレッツでは、契約に適合する商品をお渡しするだけでなく、お客様が受けるべき
給付を受けるまでをフォローして「弾性着衣を売ること」が完成すると考えます。

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今はフリマアプリなどで誰でも簡単にモノが売り買いできる時代です。
でも弾性スリーブ・ストッキングは、治療の道具であるだけに、売り主には
責任と自覚が求められます。
リンパレッツは、自分も患者であるという立場から、責任をもってお売りし、
お客様（＝患者）ファーストを貫いて参りたいと思います。